最近、若い世代の間で注目されている「Setlog(セットログ)」というアプリをご存じでしょうか。
子どもが使っていたり、友達から誘われたりして、初めて名前を聞いた保護者の方もいるかもしれません。
Setlogは、日常の短い動画を記録し、友達と共有する韓国発のスマートフォン向けアプリです。短い動画を撮りためて1日の記録として楽しめることが特徴で、日本でもダウンロードが伸びています。
今回は、Setlogがどのようなアプリなのか、どのくらい利用されているのか、保護者が知っておきたい注意点や家庭でできる対策について解説します。
Setlog(セットログ)とは?
Setlogは、日常の何気ない瞬間を短い動画で記録し、友達と共有するためのアプリです。
例えば、朝の通学、学校での休み時間、放課後の様子、帰宅後のひとときなど、特別なイベントではない普段の生活を動画に残していきます。
特徴の一つは、定期的に通知を受け取り、そのときの様子を短い動画で記録する仕組みです。撮りためた動画を、1日のVlog(ビデオブログ)としてまとめて楽しめます。
Instagramのように見栄えのよい写真を投稿したり、TikTokのように編集した動画を公開したりすることとは異なり、友達同士で飾らない日常を共有する楽しみ方が特徴です。
ただし、撮影頻度や時間、カメラの動作、共有範囲などの具体的な仕様は、アプリのバージョンや設定によって異なる可能性があります。利用前に最新の公式情報を確認しましょう。
Setlogはどのくらい利用されている?
Setlogの普及状況を知る手がかりとして、学生を対象にしたアンケート調査があります。
株式会社パレンテが2026年7月14日から28日にかけて実施した調査では、中学生・高校生・大学生など479人の回答者のうち、Setlogを「知っていて毎日使っている」と答えた人は49.7%、「知っていてたまに使っている」と答えた人は24.0%でした。
この2つを合わせると、回答者の73.7%がSetlogを利用していると回答しています。 また、Setlogを知っている人は91.4%に上りました。
ただし、この調査は学生向けアプリ内で実施されたアンケートです。回答者の構成や調査方法による偏りがあり得るため、全国の学生全体の利用率を示すものではありません。また、中学生・高校生だけに限定した利用率でもありません。
アプリ市場の分析会社Sensor Towerも、Setlogのダウンロード動向を報告しています。2026年1月から5月までの累計ダウンロード数の国別構成比は、韓国が38%、日本が23%とされ、日本も主要市場の一つとなっていました。
なお、ダウンロード数は実際に利用している人数とは異なります。複数回のダウンロードなどもあり得るため、これらの数字だけで日本の中高生の利用率を判断することはできません。
出典:株式会社パレンテ「Z世代のSNSトレンド調査:Setlogの利用実態」(2026年8月3日発表)
出典:Sensor Tower「Vlogアプリsetlogのダウンロード動向」
なぜ子どもたちに人気なの?
Setlogの魅力は、特別な準備をしなくても、友達の日常を知ることができる点にあります。
短い動画を積み重ねることで、お互いがどのような時間を過ごしていたのかを振り返ることができます。動画編集の技術がなくても日々の記録を作れる手軽さも、魅力の一つです。
一方、友達限定で共有する仕組みだからといって、完全なプライベート空間になるわけではありません。利用する際には、撮影する場所や共有する相手について考える必要があります。
保護者が知っておきたい3つの注意点
1.動画から個人情報が分かってしまう
動画には、撮影した本人だけでなく、周囲の風景や物も映り込みます。
- 学校名が分かる制服や校章
- 自宅周辺の景色や建物
- 駅名や店舗の看板
- 名前や住所が書かれた書類
- 友達や家族など、ほかの人の顔
一つの動画では分からなくても、複数の動画を組み合わせることで、生活圏や行動パターンが推測される可能性があります。
2.撮影を急ぐことで、思わぬ場面を撮ってしまう
通知が届く仕組みを意識しすぎると、撮影そのものが目的になってしまうことがあります。
入浴中や着替え中、トイレなど、プライバシーを守るべき場所でカメラを起動しないことが大切です。また、授業中や撮影禁止の場所では、学校や施設のルールを守る必要があります。
通知が届いても、すぐに撮影する必要はありません。 撮影できないときは見送ってよいことを、親子で確認しておきましょう。
3.友達限定でも、動画が外部に流出する可能性がある
親しい友達だけのグループであっても、メンバーが画面録画やスクリーンショットをしたり、動画を別のSNSに転載したりする可能性があります。
一度共有した動画が、必ずしも想定した相手だけにとどまるとは限りません。自分だけでなく、動画に映る友達や家族のプライバシーも守ることが重要です。
家庭で話し合っておきたい4つのルール
- 通知よりも安全を優先する。 入浴中、着替え中、授業中などは撮影せず、撮影できないときは見送る。
- 共有する相手を慎重に選ぶ。 面識のない相手に招待コードを教えたり、安易にグループへ招待したりしない。
- 撮影前に周囲を確認する。 背景に個人情報や、撮影を許可されていない人が映っていないか確認する。
- 動画の扱いに気をつける。 友達の動画を本人の許可なく転載したり、別の場所で公開したりしない。
アプリの機能や設定はアップデートによって変わることがあります。利用する際は、最新の公式情報やプライバシー設定も確認しましょう。
保護者にできること
子どもが新しいアプリを使い始めたとき、すぐに禁止するのではなく、まずはどのようなアプリなのかを一緒に確認してみてはいかがでしょうか。
「どんな動画を撮っているの?」「誰と共有しているの?」「もし間違って撮影したら、どうする?」
こうした会話を通じて、子ども自身が安全な使い方を考えられるようにすることが大切です。
SNSには、友達とのつながりを深めたり、思い出を残したりする楽しさがあります。一方で、写真や動画は、自分が意図していない情報まで伝えてしまうことがあります。
大切なのは、アプリを怖がることでも、無条件に信頼することでもありません。
便利さや楽しさを理解しながら、何を撮り、誰に見せ、どこまで共有するのかを自分で判断する力を育てること。
それが、子どもたちがこれからのSNSと安全に付き合っていくために、保護者と一緒に考えたいことです。

