御殿場市が整備を計画している「(仮称)御殿場市産婦人科クリニック」。御殿場市が公表した基本構想案では、2028年度に建設工事や医療設備の設置を進める計画ですが、具体的な診療開始日は示されていません。
御殿場市によると、市内唯一の分娩施設である共立産婦人科医院は、2027年3月をもって現在の医院での診療を終了する予定です。一方、同院は2026年8月31日付のお知らせで、2027年4月以降、新たな法人が診療を引き継ぎ、新施設の開設まで現在の場所で診療を継続する予定と発表しています。
新施設は川島田の湯沢平公園付近に整備する計画
御殿場市が公表した基本構想案によると、新施設は御殿場市川島田地内の湯沢平公園付近にある市有地に整備する計画です。建物は2階建てまたは3階建て、延床面積は約1,000平方メートルを想定しています。
基本構想案では、産科・婦人科の外来診療、入院、正常分娩、予定帝王切開、妊産婦健診、一般不妊治療などを主な機能として想定しています。病床は産後ケアを含めて12床程度とし、陣痛・分娩・回復を同じ部屋で行うLDR室も2室程度設ける計画です。
これらは基本構想案に示された計画であり、今後の設計や運営事業者の選定などを通じて具体化される予定です。
診療開始は施設完成後、体制が整い次第
御殿場市が公表した基本構想案では、2026年度にプロポーザル方式による事業者選定、2027年度に設計・建設、2028年度に建設工事や医療設備などの設置を進めるスケジュールを想定しています。
診療開始については、施設完成後、医療スタッフなどの体制が整い次第とされています。具体的な開業日は示されていません。
新施設の開業までの間については、共立産婦人科医院が新たな法人による診療継続を予定していると発表しています。今後は、引き継ぎ後の運営体制や診療内容なども確認する必要があります。
2027年4月以降は現在の場所で診療継続を予定
共立産婦人科医院は、2027年3月末に現在の医院を閉院し、同年4月以降は新たな法人が診療を引き継ぎ、新施設の開設まで現在の場所で診療を継続する予定と発表しました。同院は、現在のスタッフでこれまでどおりの診療を受けられると説明しています。
一方、御殿場市が公表した基本構想案へのパブリックコメント結果では、2027年4月1日から新施設の開業までの診療体制について、市は関係各所と協議中であり、決定次第、情報提供すると回答しています。
医院側の発表と市の回答を踏まえ、今後は運営体制や具体的な診療内容などについて、正式な情報を確認していく必要があります。
医療スタッフの確保と運営体制
御殿場市は基本構想案で、医師会や大学病院などとの連携を進め、正常分娩を基本とした診療体制を整備する方針を示しています。リスクの高い症例や高度な医療が必要な場合には、周産期医療を担う医療機関と連携する計画です。
また、御殿場市は基本構想案で、共立産婦人科医院の医師等を新たな法人が雇用することで、産婦人科の人材確保に一定の目処が立ったと説明しています。
今後は、運営事業者の選定や勤務体制などを通じて、新施設の運営体制が具体化される予定です。
地域で安心して出産できる環境の確保へ
御殿場市が計画する新施設の整備は、御殿場市だけでなく、小山町を含む地域の住民にも関わる課題です。
施設の建設に加え、診療の引き継ぎ、医療スタッフの確保、緊急時の搬送体制、産前・産後の支援をどのように整えるかが重要になります。
新施設の開業時期は現時点で明らかになっていません。御殿場市の整備計画と、共立産婦人科医院が発表した診療継続の予定について、今後の正式な発表が注目されます。




