リテラシー(literacy)とは
「ある分野における情報を理解し、適切に活用できる力」のことです。
もともとの意味
語源的には、「読み書き能力」を意味します。
英語の “literacy” は、「読む(read)」+「書く(write)」の基本的な能力を指していました。
現代社会では、次のように さまざまなリテラシー が存在します。
情報リテラシー
情報を収集・評価・整理・活用する力
メディアリテラシー
メディアの発信内容を批判的に読み解く力
デジタルリテラシー
パソコンやスマホ、ネットを安全・効果的に使う力
金融リテラシー
お金に関する知識や判断力(貯蓄・投資・保険など)
科学リテラシー
科学的な知識を日常の判断に活かす力
なぜ重要か?
現代は「情報があふれる社会」です。
その中でリテラシーを持たないと、以下のような問題に直面します:
■ フェイクニュースに惑わされる
■ 詐欺にあいやすくなる
■ 偏った見方しかできなくなる
■ 社会の仕組みに参加しづらくなる(契約など)
リテラシーは、「自分の頭で考えて、行動できる力」を支える基礎です。
リテラシーは「分野ごとの実用的知性」
知っているだけでなく、「使いこなす力」が重要です。
すべての人に必要な「現代的な教養」の土台とも言えます。
WEB担当者や広報に必要なリテラシー
WEB担当者や広報に必要なリテラシーは、単なるスキルではなく「情報を見極め、適切に発信・活用する力」です。信頼性ある情報発信と、ユーザーとの良好な関係構築に直結します。
情報リテラシー
情報を正しく収集・整理・活用する力。誤情報・古い情報を使わないことが信頼性に直結します。
メディアリテラシー
メディアやSNS、検索エンジンの仕組みを理解し、発信・受信を批判的に読み解く力。炎上や誤解のリスクを避けられます。
デジタルリテラシー
CMS、SNS、Googleツール(GA・Search Consoleなど)を使いこなす基本的な操作力。
ビジュアルリテラシー
写真・動画・レイアウトなど、視覚表現が与える印象を理解し、適切に使う力。アイキャッチの質で大きく差がつきます。
著作権・倫理リテラシー
画像・音楽・引用などの利用ルールや表現上の注意点(差別・偏見のない発信)を理解する力。法的トラブルを防ぎます。
データリテラシー
アクセス解析・SNSインサイトなど数値データを読み取り、改善や提案に活かす力。仮説検証型の運営に不可欠です。
検索リテラシー
キーワードの見つけ方、SEO対策、検索意図を読み解く力。見つけられる発信に必須です。
対話リテラシー(広報的)
ユーザー・市民・メディアとの「対話」を意識した発信力。信頼や共感を得る基礎になります。
これらのリテラシーは「組織の顔」を支える力
WEB・広報の発信は、単なる「お知らせ」ではなく、
■ 社会との接点
■ 信頼を育む場
■ 会社、組織、ブランドの価値を作る土台
です。だからこそ、リテラシーがあるかないかで、「信頼」や「共感」の伝わり方が大きく変わります。
育てたいリテラシーの柱
■ 正確に読み取る(情報リテラシー)
■ 安全に扱う(デジタル・著作権リテラシー)
■ 効果的に伝える(メディア・ビジュアル・対話リテラシー)
■ 改善するために測る(データ・検索リテラシー)