写真の大まかな分類
■きれいな写真
■上手い写真
■良い写真
■きれいな写真
色や光、構図が整っていて、誰が見ても「美しい」と感じやすい。水平垂直、構図を中心に意識するだけで撮りやすい。
その他の部分はカメラまかせでも十分だ。カメラメーカーさんが考える様々な設定がカメラに内蔵されているエンジンで処理されているのだから。
簡単に言うと、感情やストーリーはなくてもよい。
「見栄えの良さ」が評価されやすい。
■上手い写真写真
撮影者の「技術」や「計算された工夫」が光る。
撮影の難易度が高い・機材の扱いが上手い。
「あ、この人、写真うまいな」と思わせる写真。
例えば
光と影のバランスを計算して撮ったポートレート写真
瞬間を狙って撮影した決定的なスポーツ写真
手前にボケ、奥に主題、背景処理を行った写真など・・・
■良い写真
・見る人の心を動かす何かがある(感情・物語・現実)
・上手くなくても、綺麗じゃなくても「いい」と感じる写真
・被写体の背景・タイミング・文脈が大切になる
例えば
・子どもが初めて自転車に乗れた瞬間の笑顔(ブレていてもOK)
・避難所で寄り添う家族の姿(報道写真)
・被写体の人生がにじむようなポートレート
まとめ
●インスタで「映える」=きれいな写真が人気
●写真展で評価される=良い写真が響くことが多い
●プロとして活動=うまさと良さを両立する必要
「いい写真撮れてますか?」
ではなく、
「何を伝えたいですか?」
が大事かもしれませんね
写真表現としての深さを重視するなら、SNSでの「いいね」は参考程度にしておくのが賢明です。
「反応を得たい」「ファンを増やしたい」という目的があるなら、「SNSで映える」要素を意識的に取り入れる必要があります。
また、SNSではアルゴリズムに乗る頻度が少ないと露出自体が限定されてしまいます・・・
SNSでは「かわいい」「おいしそう」「面白い」「映えてる」など、すぐに反応できるビジュアルが強い印象です。
名作写真は、むしろ「考えさせる」「心にじんわり残る」など、時間のかかるタイプの感動を与えることが多く、SNSの軽やかなリアクション文化とは相性が悪いと感じます。
SNSでは「一瞬で伝わること」が強く求められるため、文脈が必要な作品はスルーされがちなのかもしれませんね。
「いいね」は“伝わりやすさ”の評価であり、「名作」は“深い伝え方”の評価です。
この2つは重なることもありますが、SNSでは分離して考えるのが現実的だと言われています。
部活、サークル、写真学校、学部、写真教室を通して「きれい」「うまい」「良い」写真の違いを体験し、自分の写真に意図を持って撮る力を身につけるのも良いかもしれませんね。
もしくは自分自身で意識してチャレンジし続ける。
おそらく重要なのは、自分自身で意識してチャレンジし続けることではないでしょうか。